「君の名は。」は反キリスト教の神道のプロパガンダ映画(^^)反知性主義な日本社会(>_<)

アニメ映画「君の名は。」が超大ヒットです。
興行収入１００億円超とは凄い(^^)

そして、こういう大ヒット作品が生まれると
話題に乗っかろうと、文化人や政治家が
自分の主義主張の宣伝を交えつつ
感想文を書いたり批評をしたりします。

そんな中でネットで少し話題になっているこの批評。

大ヒット「君の名は。」から分かるキリスト教的世界観

これは頂けない(>_<)。
いくら若者にヒットしているからといって
無理やりキリスト教と絡めなくても・・・
もちろん、この批評に書かれていること自体は
間違ってないですよ。
プラトニックラブとか、ケノーシス論とか。

でも、この場合、書かれていないことのほうが
重要で、どうもこうもヒロインの三葉は
神社の娘で神道の巫女さんなんですよね。
キリスト教関係ない(>_<) いや、別に神道の巫女さんが出てくるから
キリスト教と絡めて論じてはダメだというのではなくて
映画の主題自体が極めて神道的なものなんです。

「結い」の思想と「はじめにロゴスありき」

「君の名は。」の物語の核となるキーワードは
「結い」でしょう。

神道・・に限らず、道教やヒンドゥー教、
キリスト教流入以前のヨーロッパ各国の固有の宗教
のような”原始的な宗教”はあらゆるものの
結びつきを強調します。

過去と現在、死者と生者、自然と人間、
現実と妄想（妖精や小人の存在を信じる）
etc・・とにかく、ありとあらゆるものが
つながって、世界は一体であると考えるのが
原始的な宗教です。

君の名は。においても
主役の男女、瀧と三葉は人格が入れ替わって
距離と時間を越えて結びつき、
三葉は死んだ母親の思いと結びつき
村を大災害から救います。
こういう風に書くと「結い」って素晴らしいもの
のように思えるのですが・・・

もちろん、人の世の中はいろいろな思いが
結びついてできているのだから、
「結い」の思想は良いものなのですが、
反面、すべてが結ばれているという考え方は
見方を変えれば混乱と混沌のカオスな思想です。

人格が入れ替わるのは、肉体と自我が
混乱した状態です。

過去と未来が結ばれて意識がタイムスリップ
してしまうのは、時間の概念の混乱です。

死者と生者が出会うのは、
生と死の区分が混乱した状態です。

こんな風に混乱して混濁した、
非論理的な思想は人間の生活に悪い影響を
及ぼします。

たとえば、私たちは神社でオミクジを引いて
凶がでた翌日に交通事故にあうと
「ああ、あのオミクジはこの事故のことを
予告していたのだな」
と気に掛からないでしょうか？
自分は論理的で冷静な人間だと自負している
人でも、まったく気にならないといえば
ウソになると思います。

いうまでもなく、紙にインクで凶という文字が
印刷されているという事実と、
交通事故にあうという事実は何の関係も
ありません。論理の混乱です。
でも、私たち無意識の神道信者である
日本人はそこに結いがあると思ってしまうのです。
（因みにキリスト教では占いやオミクジは禁止です）

三葉の家の神社の儀式は
理由も理屈もわからないけど（非論理的）
村を大災害から救うために先祖代々、
受け継がれてきた（結い）もので
村を救う肯定的なものとして描かれています。

けれど、たとえば昔の日本の村落では
洪水が起これば、
「川の神様が怒ってる(>_<)」 とかいって、生贄の娘を差し出したりする
アナーキーなまでに野蛮極まりない
儀式というか風習があったりするしたわけです。
洪水が起こるという事実と、
生贄を差し出すことには何の関係も
ありませんよね。非論理的です。
でも、日本人はそこに結いを感じてしまう。

まあ、オミクジの話は笑い話で済みますし、
村の因習は現在の私たちには関係ありません。

けれど、現在を生きる私たち日本人が
非論理的で混濁した「結い」と無関係であると
言い切れるでしょうか？

東日本大震災のあと、マスコミでは
「絆」という言葉が持て囃されました。
つまり「結い」です。

未曾有の大災害に対して
同朋意識を持って助け合おうというのは
良いことでしょう。
でも、
「震災があったのに旅行に行くのは不謹慎」
「バラエティー番組は不謹慎」
みたいな、不謹慎バッシングブームは
なんなのでしょう？
旅行に行くのをやめれば、被災者の生活が
改善するのでしょうか？
バラエティー番組を自粛すれば
怪我人の傷が早く治るのでしょうか？
いうまでもなく、関係ありません。
非論理的です。

いや、別に私は日本社会を批判したいの
ではありません。
私はどちらかというと日本大好きで
日本に生まれて大感謝のネトウヨ(^^)です。

なんだかんだいって、日本は豊かな先進国で、
息苦しい社会ではあっても、総体としては
住みよい国なのです。

けれど、発展途上国で混乱と混濁の
「結い」の思想があるとシャレになりません。

インドのヒンドゥー教では
「前世で悪事を働くと被差別階級に生まれる」
という考え方があります。
前前前世ってRADWIMPSかよ(^^)
前世と現世は結ばれている。つまり「結い」です。
そして、インドでは
「あいつらは前世で悪いことをしたから
差別されても仕方がない、差別しても構わない」
と思われちゃったりしてるのです。
メチャクチャです。非論理の極みです(>_<)。

このように、ありとあらゆるものを
論理を無視して結び付けてしまう
原始宗教的な「結い」の思想は
もちろん良い側面もあるのですが、
同時に社会に混乱と混濁とカオスをもたらして
そのことが差別や人権侵害に繋がることが
多いのです。

そして、そんな原始宗教の混濁した世界に
「はじめに言葉（ロゴス）ありき」で
言葉と論理の光を与えたのが
キリスト教です。

「現在」という言葉がうまれれば
同時に「過去」「未来」という概念が生まれます。
「死者」という言葉が生まれれば
同時に「生者」という概念が生まれます。

現在と、過去と、未来はそれぞれ別のものなのだから
決して交わらないしタイムスリップは起こりません。
死者と生者はそれぞれ別のものなのだから
決して交わらないです。

言葉の力が論理を生み出したのです。

キリスト教は混沌と混乱の「結い」の思想の中で
因習に支配されながら生きていた人類に
ロゴスの力でクリアーな認識と社会の秩序を
与えてくれた素晴らしい宗教なのです。
ネトウヨである私もその功績は認めざる得ません(>_<)

だからね、日本のキリスト教関係者は
神道のプロパガンダみたいな映画「君の名は。」の
ような映画に媚を売ったりせずに、真面目に布教活動
でもしてくださいって話ですが、
まあ、家に聖書とか持ってこられても迷惑なので
やっぱり布教活動やめてください(^^)

あと、キリスト教が人類にもたらした
最大の福音である「罪と赦し」についても
語りたいのですが・・・・・・・
そろそろ、ネトウヨ怒りのお弁当工場アルバイト
に行かないといけないので今日はここまでです。

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