現実世界でも、テレビや新聞でも
インターネットの世界でも
難しい顔をして
「アレが駄目だ、ここが問題だ」
「人生はそんなに甘くない」
「日本人は愚かだ(自分も日本人のクセになぜか例外扱い)」
「反知性主義が蔓延している(でも自分は例外で知性的)」
「こんな映画(小説、ゲームetc)がヒットするなんて。
日本の文化レベルは低下してる」
ってなことをブツブツ話している人間がいます。
こういう人間って、一般的には
知的で賢く聡明な偉いインテリであると
思われることが多いですがその認識ってほんとに妥当?
これ、西暦0年から近未来までの人口とエネルギー消費量の
推移を表したグラフです。
これを見れば賢いインテリ様じゃなくても
人口が増え続けて、エネルギー消費の増大によって
生活が豊かになり続けていることが分かるってモンです。
人類は時間が進むにしたがってドンドン繁栄しているのです。
もちろん、現実世界には様々な問題があります。
その問題について真剣に考えることは大切でしょう。
でも、それだって人類がこれまで繁栄を続けてきて
これからも繁栄は続くという前提をふまえて
考えなければ無意味な悲観論にしかならないわけです。
そんな風に言うと
「いや、確かにこれまでの歴史は繁栄の歴史だった」
「けれど、今現在起こっている問題はその繁栄の歴史を
覆してしまう大問題なんだ」
と反論する人がいるでしょう。
つまり、自分の生きている時代は人類文明の転換点となる
特別で特殊な時代なのだと主張しているわけですが
この主張は、いわゆる厨二病って奴です。
たぶん、間違いなく、すべての時代の人間が
「今、自分が生きている時代は特別な時代である」
と考えていたでしょう。
でも、現実は全然特別じゃないんです。
人類の繁栄というトレンドのなかの一時代に過ぎないのです。
自分の体験はかけがえのない特別なものである・・・・
こんなふうに考える厨二病は、FC(自由な子供)AC(従順な子供)
優位タイプの人間に発病するビョーキです(^^)
んでね、厨二病とはイコール、セカイ系であり、
どちらもFC.ACの子供っぽい自分中心の世界観から
発生するものです。
FC、ACは自分は特別な人間であると考えています。
FCは自分の個性は唯一無二のかけがえの無いモノで
何より大切だと考えていますし、
ACは自分の本当の気持ちは誰にも知られていはいけない
大切なものだと考えています。
その特別な自分が、「セカイ系」的に世界とつながると
必然、その世界も特別になります。
なにせ、特別な自分がダイレクトに世界とつながるのだから
世界も特別になる。
冷静に考えて、世の中に特別なことなんて何も無いよ。
ほとんどすべてのことが、どちらでも良いことです(^^)
それなのに、
「外国人を排除しないと日本は滅亡する」
「日の丸、君が代を強制しないと愛国心が無くなって
犯罪が増える」
とか
「原発が爆発して日本人は全滅する」とか
「憲法9条が無くなれば戦争になる」
(じゃあ9条の無い日本以外の国はすべて戦争しているの?)
みたいな極端な主張をする人間は
頭の良いインテリというよりは
自分は特別という子供っぽい自己中心性が
抜けきらない困ったチャンなのです。
困った困った。